湯浅監督コメント
2021.01.27
東海大仰星高校ラグビー部OBOG各位
湯浅監督からOB会に向けて、コメントが寄せられました。
昨シーズンは新型コロナウィルスという未知の脅威に晒されながらも湯浅監督のもと、チーム一丸で日本一を目指していたことがよく伝わってきます。
既に始まっている今シーズン、未だ先が見えず不安定な情勢下において、仰星高校ラグビー部は日本一奪還に向けて走り出しています。
引き続き仰星高校ラグビー部へのご支援をよろしくお願いします。
以下湯浅監督からのコメント
2021.1.27
第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会を終えて
2020年度は、激動の年となりました。年間を通じてさまざまな大会が中止となる中、生徒たちは「真の紺色を求めて日本一」というクラブ目標を掲げ、強い気持ちで歩んできました。創部から37年の歴史を背負い、現役生が自らの手で、新たな文化や伝統を創造する日々は、たいへん意義のあるものとなりました。また、OB会からはマスク、消毒液、食材などの物資の支援を頂き、充実した活動につなげることができました。厳しい社会情勢の中、困難を抱えながらも、力強く一歩ずつ歩むことができたのは「TEAM GYOSEI」の方々の思いやりのお陰です。日頃の心温まるご支援、ご声援に対し感謝申し上げます。
コロナウイルスの影響により無観客での開催となりましたが、100回目の節目を迎える記念大会に大阪府代表として出場しました。出場校は過去最多の63校となり、厳しい戦いが予想される中、初戦の佐賀工業、3回戦の長崎北陽台に勝利し、1月3日の準々決勝まで勝ち進みました。ベスト4進出を懸けた対戦相手は抽選の結果、これまでも花園の舞台で幾度と無く熱戦を繰り広げてきた東福岡となり一同心が震えました。全存在、全人格をかけた激しいプレーには「敬意」が溢れ、彼らが掲げた「真の紺色」とは何かを観るもの全ての心に訴えかけたのではないでしょうか。そして、今年度のチームリーダー近藤が、試合後のインタビューで語った「先にノーサイドがきて30人でラグビーをしていたようだった」という言葉は、ラグビーに関わるもの全てに訴えかける言葉であったと思います。グラウンドに立った生徒だけでなく、全員で取り組み、勝敗を超えたステージでの体験を通じて、ここまでの表現をした生徒たちを誇りに思います。残念ながら21-21の同点抽選の結果、次戦への進出はなりませんでしたが、仰星高校ラグビー部の新たな文化、伝統の創造につながる大会となりました。
大会を終えた翌日より新チームが始動しました。今年度の3年生の熱い思いや、苦い経験を糧に、下級生たちも新たな仰星の歴史を築いていきます。2年連続ベスト8で終えていますが、仰星高校ラグビー部の熱い思いや、これまで培ってきた「紺の誇り」を継承し、「真の紺色」とはなにかを探究し続けていきます。目配り・気配り・心配り・思いやりを養い、素直に謙虚にひたむきにこれからも情熱を持って歩んでいきます。今大会の熱い応援ほんとうにありがとうございました。今後も仰星高校ラグビー部へのご支援、ご声援宜しくお願い致します。
東海大学付属大阪仰星高等学校
ラグビー部 監督 湯浅 大智